若菜上

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源氏塗絵17枚目。

「三月のうららかな日、六条院では若君達が蹴鞠を楽しんでいた。女三の宮が御簾のそばでそれを見ておられると、偶然小さな唐猫が走り出た拍子に、猫の綱で御簾が引き開けられてしまった。女三の宮の気高く可憐な姿を見た柏木は、いっそう恋心をつのらせ、ついに過ちを犯してしまう。」

 

これも田辺聖子源氏物語で好きな話です。

柏木がいいキャラなんですよね~

だんだん壊れていく描写が見事でした。

何か私、こんなところばかり注目してますね。

それでも、柏木が女三の宮のもとへ忍んで行って、女三の宮がびっくりして何も喋れないもんだから、何か言って欲しくて柏木が「死ねというなら死にますよ」みたいなこと言う所なんて、ちょっとカッコいいとか思っちゃいましたよ(危)

そういえば結構少女マンガチックなのも田辺源次の特徴でしょうか。

それと、この不義がバレるきっかけになった柏木の恋文が、正気の沙汰じゃない感じでいい味出してます(何か違う)