お久し振りです^^;;
もうとっくに京都に戻ってきてたんですが、なかなか筆を取ることが出来ずこんなに時間がかかってしまいました。
約一ヶ月実家でのびのびしていたんで、一人暮らしのリズムに戻るのに同等な時間が必要だったと思いたい...
この絵は歌舞伎にもなっている有名な「葛の葉狐」を描いたものです。
なんて偉そうに言っても、私は今まで知らなかったんですが^^;;
安倍晴明のお母さんの話なんだそうですね~
中学生の時に夢枕獏の『陰陽師』にハマっていたのが懐かしい...
今回の帰省で、久々に『陰陽師』シリーズを棚から引っ張り出して一気読みしました。
若い頃に比べてそう熱くなれなかったんですが、何点か絵の構想は頂いてきました。
語り出したら長く熱くなるのでこの話はいずれまた追々...
この絵は陰陽師とは関係なく。堀辰雄の『大和路信濃路』を読んでいて浮んだものです。
説明下手なので原文をそのまま引用します^^;;
「そのなかに人妻となって子を生んだ葛の葉という狐の話をとり上げられた一篇があって、そこにこういう挿話が語られている。或る秋の日、その葛の葉が童子をあやしながら大好きな乱菊の花の咲きみだれているのに見とれているうちに、ふいと本性に立ち返って、狐の顔になる。それに童子が気がつき急にこわがって泣き出すと、その狐はそれっきり姿を消してしまう、ということになるのだが、その乱菊の花に見入っているその狐のうっとりとした顔つきが、何んとも云えず美しくおもえた。それもほんの一とおりの美しさなんぞではなくて、何かその奥ぶかくに、もっともっと思いがけないものを潜めているようにさえ思われてならなかった。」
文章では狐の顔になるのですが、構図的に面白そうかなーと思って、菊に隠れた下半身を狐にしてみました。
下書きの段階で菊が茂りすぎてたので一段減らしたんですが、今度はお粗末な感じに見えますね;;
今回は結構頑張れた気がするので満足してます。
配色がなかなか微妙ですけど;;
走り書きの構図だけは4枚ほど溜まっているので、これからどんどん描いていきたいです。
更新速度も上げていければいいな~