菜穂子

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前回の模写は活かされているでしょうか...?

小説の一節で、「翌日、菜穂子は、風のために其処へたたきつけられた木の葉が一枚、窓硝子の真ん中にぴったりとくっついた儘になっているのを不思議そうに見守っていた。」というのがありまして、その場面を描いてみました。

堀辰雄の小説は情景描写で登場人物の内面を描く場合が多いので、この場面も何か意味があるのでしょうが、私の読解力不足のため真意は測りきれず...;;

でも『菜穂子』の登場人物は自分の胸の内を率直に口に出さない人ばかりなので、その辺を含んで後ろ姿にしました。

あと、菜穂子はサナトリウムに入院しているので、病人っぽさを強調して描きました。

意識しすぎて身体のバランスが何か変ですが;;

窓の外は嵐なんですが、そう見えますか?^^;;

窓に雨があたってぼやけて見える感じを意識して、外の景色は輪郭線なしで粗めに描いたのですが、あんまり効果はなかったような...

いろいろ不満はありますが、久々に完成後達成感を感じました^^

『菜穂子』にはもう一つ描きたい場面があるので、また模写をしつつ描こうと思います。