団欒

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いつもより時間をかけた労作です。

タイトルの割に妙な緊張感が漂っている気が;;

もともと『むかし、あけぼの』の定子中宮ご一家を描こうとしていたのですが、手許に本がないので家族構成をすっかり忘れてしまい、最終的に「いづれの御時にか、女御更衣あまた侍ひ給ひける中」の一家族という設定にしました^^;;

久々の父上のおとないと滅多に着ない正装にそわそわしてる子供たち...といった感じで。

あまり描いたことのない衣装を描きたかったので、何故正装?というのは突っ込まないで下され...

先日博物館で本物の十二単を見たのですが、この絵と全然違いました。

見れば見るほど謎な構造です。

この子供等は一桁の年齢のつもりなんですが、老けて見えますねー;;

この前友達と正倉院展に行ってきて、『日本の古典装束』という本を衝動買いしました。

買ったのがこの絵を描いた後だったので、この絵の模様は以前から使っている着物の文様辞典を写したものなのですが、これで今度から古代の雰囲気が出せるかもしれません^^

でもしばらくは十二単は勘弁願いたい...

毎回記事を書いた後テーマをどこに分類するかで悩んでいるので、今回からテーマを止めることにしました。

見辛くなるかもしれませんが、昔の絵は日付を遡っていただくということでよろしくお願いします。

前回の記事で面白くないと書いた『新源氏物語』ですが、今花散里まで読み終わり、だんだん楽しくなってきました。

相変わらず源氏周辺の歯の浮くような言動が羅列された夢物語みたいな世界は嫌いですが、そろそろ形勢が逆転し源氏が疎外され始めてきたので、物語に強弱がついてきたようで面白くなってきました。

弘徽殿の大后がブチ切れるシーンが特に好きです。

ここだけそれまでの雅な雰囲気と違っていて、もしかしてお聖さんもノリノリで書いていたのでは?と思ったり。

ただ、登場人物が増えすぎて、早くも私の頭では追いつけなくなっています。

方々に手を出し過ぎだよ、この色男...

とにかく源氏にはもっと苦難を味わってもらいたいですな(酷)