落語「紙入れ」のおかみさんを描きました。
いつだったかの新人落語大賞のような番組で若い噺家さんが演じていたのを聞いて触発されました。
いざ描くにあたって改めてこの噺を聴いてみようと思ったら、ちょうど「日本の話芸」が桂歌丸さんの追悼放送で「紙入れ」だったんです。
図らずも若い才能と落語の神様のような方の噺を両方聴けて、勝手におかみさんの人物像が膨らんでしまいました。
私の妄想ですが、おかみさんは不倫慣れしていて、きっと新吉の前にもたらし込んでた男は何人かいたはず...
そして新吉の後にも何人も出来たと思います。
この流れで書くのも失礼なんですが、そんな肝の座った私の妄想のおかみさんのイメージは岩下志麻さんです。
一応写真を見ながら描いたのですが全然似てませんね。
そしてちょっとした悪戯で、喜多川歌麿の春画を絵の中に混ぜてみました。
京都の細見美術館で、死にそうなほどの混雑の中春画展を見たのがここで役立ちました。
「歌満くら」という作品なんですが、とても好きなんです。
私が模写しきれなかった部分はなかなかすごい格好になってますので、ぜひぜひ本物を画像検索して見て下さい。