約半年ぶりの新作となってしまいました。
今更正月風な花魁です。
何故そんなに時間がかかったのか自分でもよく分からないんですが、色々と試行錯誤した気はします。
ちゃんとした背景や慣れないモチーフに挑戦したからでしょうか...
「三枚起請」という落語をもとに描きました。
その噺はとても滑稽な感じなんですが、花魁の「ここから抜け出してやる」という逞しさや「どうせ出れない」という虚無感を感じまして、その気持ちを前面に出しました。
そういう表現のために、今回は光と影を意識してみました。
今までいかにいい加減だったかを痛感しながら描きましたが、なかなかドラマチックな感じになったと思ってます。
あと、こだわりポイントは起請文です。
八咫烏が相手の元へ飛んでいくというイメージにしようと思い、ネットの画像の起請文を印刷して、youtubeでちょうどいい感じの鳥風の紙飛行機の折り方を見つけたので、不器用ながら必死で真似して折ってモデルを作りました。